ベトナム航空：2024年の黒字化への挑戦と現在の財務危機

ベトナム航空と聞けば、ベトナム好きな方であれば一度は聞いたことがあるはず！ベトナムのフラッグキャリアです。

しかし、過去3年間、ベトナム航空は連続して赤字を記録しました。この状況は、COVID-19パンデミックによる国際航空業界全体の危機と重なり、同社にとって前例のない挑戦となり、現在は上場廃止のリスクに直面しているんです。

過去数年間、ベトナム航空はCOVID-19パンデミックの影響を受け、航空業界全体が直面した危機の中で、連続して赤字を記録してきました。この困難な時期を乗り越えるため、ベトナム航空は経営の効率化、コスト削減、収益性の高いルートへの集中など、多方面にわたる戦略を策定しました。

現在の財務状況

2022年の財務諸表によると、ベトナム航空の売上高は前年比2.52倍に増加しましたが、税引後利益は約670億円の赤字となりました。これは、コスト増、特にロシア・ウクライナ戦争の影響による燃料費の高騰が主な要因です。

ホーチミン証券取引所はこれに先立ち、2022年連結決算で親会社株主帰属利益が赤字となった場合、もしくは債務超過に陥った場合、ベトナム航空が上場廃止となる可能性を示唆していました。しかし、ベトナム航空は2022年業績は業績改善、キャッシュフローの確保に向けて改善を示す前向きな結果だとしている。上場廃止はまだどうなるかは未定となっています。

黒字化計画とその道のり

2024年に黒字化を目指すベトナム航空は、2023年12月に発表された報告によると、2024年に損失から脱出し、2025年からは利益を出すことを目標としています。

ベトナム航空の今後の展望

ベトナム航空は、資産の再構築や業績回復などの対策を検討しており、倒産を回避し、持続可能な未来への道を模索しています。デロイトの監査報告によると、航空会社が運営を続けるためには、政府の財政支援や銀行ローンの延長などの対策が必要であると指摘されています。

ベトナム航空は、日本航空や全日空と比べて安くベトナムー日本間を運行してくれているので、できればこのまま良いサービスを続けて、業績を回復して、存続しいって欲しいと切に思います。