【2025年最新】ベトナムEC市場が急成長!2030年にはASEAN第2位へ
Posted by VietKau on
ベトナムのEC市場が驚異の成長を遂げている
ジェトロ(日本貿易振興機構)が発表した最新レポート「e-Conomy SEA 2025」によると、ベトナムのEC市場は2025年に前年比17%増の250億ドルに達する見込みです。この成長率は東南アジアの中でも際立っており、2030年にはタイを抜いてASEAN第2位の610億ドル規模になると予測されています。
なぜベトナムEC市場がここまで成長しているのか?
ベトナムのEC市場の躍進には、いくつかの明確な理由があります。
1. ビデオコマースの爆発的成長 ビデオコマース市場では、販売者数が前年比60%増の65万店舗に達し、取引件数も同じく60%増の13億件を記録。TikTok ShopやFacebook Liveなど、SNSを活用したライブコマースがベトナム消費者の間で定着しつつあります。
2. 人気カテゴリーはファッションと美容 販売カテゴリーで最も多いのはファッション・アクセサリー(31%)と美容・パーソナルケア(22%)。この2分野だけで全体の半数以上を占めており、日本の高品質な美容商品やファッションアイテムへの需要は今後さらに高まると予想されます。
3. キャッシュレス決済の急速な普及 ベトナム政府が推進する電子決済の普及政策により、電子ウォレットアカウントの稼働件数は3,000万件に到達。特に「VietQR」という共通QR決済システムが2024年に急増し、政府が掲げる2030年までにEC取引の80%を非現金決済にする目標に着実に近づいています。
さらに注目すべきは、ベトナムのQR決済がタイやカンボジアのシステムと完全に相互運用可能になったこと。これは国境を越えたビジネスチャンスの拡大を意味しています。
日本企業にとってのビジネスチャンス
この市場成長は、ベトナム商品を日本へ販売する企業だけでなく、日本商品をベトナムへ展開する企業にとっても大きなチャンスです。特に:
- 美容・化粧品メーカー: ベトナム市場で22%を占める美容カテゴリーは、日本の高品質商品への需要が高い
- ファッションブランド: オンラインでの販売チャネルが急拡大中
- 物流・決済サービス: 越境ECの増加に伴い、信頼できる物流パートナーへのニーズが高まっている
まとめ:2030年に向けて加速するベトナムEC市場
2025年250億ドルから2030年610億ドルへ - 約2.4倍の成長が見込まれるベトナムEC市場。ビデオコマースの急成長、キャッシュレス決済の浸透、そしてファッション・美容分野の強い需要という3つの要因が、この市場を牽引しています。
ASEANの中でも最も成長が期待される市場として、今後も目が離せません。日本企業にとって、今がベトナム市場参入の絶好のタイミングと言えるでしょう。
(引用: ジェトロ記事引用: ベトナムのEC市場規模、2030年にASEAN第2位に)