ホーチミン市メトロ1号線の最新状況(2024年10月現在)
Posted by VietKau on
私はホーチミンに長年住んでいるのですが、メトロ運行までもう待ちくたびれました(笑)そのくらいメトロ工事を見守ってきました。
ホーチミン市のメトロ1号線(ベンタイン - スイティエン)は、ホーチミンで長年にわたり都市交通改善の目玉プロジェクトとして期待されてきました。ようやく2024年10月現在、このプロジェクトは最終段階に入り、2024年12月には商業運行が開始される見込みです。この記事では、メトロ1号線の最新状況、試験運行の詳細、プロジェクトの進捗状況などを詳しく解説します。
メトロ1号線とは?
ホーチミン市のメトロ1号線は、ベンタイン市場からスイティエンテーマパークを結ぶ全長約20kmの鉄道路線です。市内の主要エリアを通り、交通渋滞の緩和と都市部の移動の利便性向上を目的としています。駅は地下駅と高架駅の2種類があり、ホーチミン市の中心部から郊外までアクセスしやすい設計になっています。
このメトロプロジェクトは、日本の援助や技術協力を受けており、都市交通システムの近代化を目指しています。
最新状況(2024年10月)
2024年10月2日、メトロ1号線は正式に試験運行に入りました。この試験運行は、11月17日までの期間中に47の異なるシナリオで実施されます。これらのシナリオには、通常の運行に加え、火災、爆発、停電、洪水、信号喪失などの緊急事態に備えたテストも含まれています。試験運行の段階で、列車は商業運行とほぼ同じスケジュールで運行され、運転間隔は約4分30秒ごとに設定されています
試験運行の主な目的は、安全性と運行の確実性を確認することです。この期間中、日本のコンサルタントが運行を監督し、その後、ホーチミン市都市鉄道会社(HURC1)のスタッフが実際の運行を担当します。71名の運行スタッフが、1日2回のシフトで交代しながら、実際の運行業務に従事します。
この試験運行が成功すれば、2024年12月には商業運行が開始され、市民の日常の移動手段として活用される予定となってります。
安全評価と最終確認
11月18日から30日にかけて、システムの安全評価が実施されます。フランスの安全システムコンサルタントBVTが、すべての試験結果をもとに安全性の評価を行い、レポートをベトナム鉄道局に提出します。その後、建設受け入れ委員会が最終検査を行い、商業運行に向けた最終確認が行われる予定です。
プロジェクト進捗率
2024年8月の時点で、メトロ1号線の進捗率は約98%に達していました。このプロジェクトは、複数の工事契約に分けられ、CP1a(ベンタイン駅からオペラハウス駅)、CP2(高架区間とデポ)、およびCP3(電気機械設備や列車)の各セクションが順次完了しました。CP1b(オペラハウス駅からバソン駅)は2024年9月に完了し、CP2の残りも10月に完成しました。この進捗状況は、長年の遅延を経てついにプロジェクトがゴールに近づいているという状況です。
メトロ1号線の重要性
メトロ1号線は、ホーチミン市の交通渋滞を大幅に改善することが期待されています。現在、市内の道路は過密状態にあり、特に通勤時間帯には大規模な交通渋滞が発生しています。メトロ1号線が稼働すれば、自動車やバイクに依存する交通スタイルが変わり、公共交通機関の利用が促進されるでしょう。
また、ホーチミン市は人口増加に伴い交通需要が増加しており、都市部の交通網の効率化が急務となっています。メトロ1号線は、この課題に対処するための重要なインフラ整備の一環です。
メトロ1号線の未来と展望
2024年12月に商業運行が開始されると、ホーチミン市の都市交通は大きく変わると予想されます。以下のような効果が期待されています:
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交通渋滞の緩和:メトロの運行により、自動車やバイクの利用が減少し、都市部の交通渋滞が軽減されます。
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環境への貢献:公共交通機関の利用が増えることで、排気ガスの削減や二酸化炭素の排出量が減少し、環境保護に寄与します。
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住民の生活改善:移動時間が短縮され、ホーチミン市内での通勤や観光がスムーズになります。これにより、住民の生活の質が向上するでしょう。
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経済成長の促進:メトロ1号線の整備により、周辺エリアの開発が進み、ビジネスや観光産業の発展が期待されます。
まとめ
ホーチミン市のメトロ1号線プロジェクトは、都市交通の大改革として注目されています。2024年12月の商業運行開始に向けて、試験運行が順調に進んでおり、都市部の交通状況の改善や環境への貢献が期待されています。
待ちに待ったメトロですから、できたらすぐ乗ってここでご報告しますね!