地域別でベトナムの食嗜好性はあるの!?

投稿者 :VietKau on

ベトナムは、北から南まで約1,650kmの長さを誇る細長い国で、その地理的特徴は食文化にも大きな影響を与えています。この記事では、ベトナムの北部、中部、南部の代表的な料理や食嗜好性について、今回はご紹介します!

 

地域ごとの特徴としては、

  • 北部: あっさりした味

  • 中部: 辛味と塩味がある味

  • 南部: 甘く濃い

と言われています。

 

  • 北部の食文化

北部ベトナムは、特にハノイを中心に、寒暖差のある四季を持つ地域です。冬の寒さが厳しいため、温かい料理が多く、味付けは塩味や旨味を重視する傾向があります。代表的な料理としては、以下のものがあります。

  1. フォー・ボー(Phở Bò): 牛肉のフォーは北部を代表する麺料理で、澄んだ牛骨スープに米麺と薄切り牛肉が入っています。
  2. バイン・クオン(Bánh Cuốn): 蒸し春巻きで、薄い米粉の皮に豚肉やキクラゲ、ネギを包んでいます。
  3. チャーカー(Chả Cá): 魚のグリルで、ディルや香草とともに食べるのが特徴です。

北部の料理はシンプルでありながら、素材の味を活かすことを重視しています。

 

  • 中部の食文化

中部ベトナムは山地が多く、海にも面しているため、海の幸と山の幸が豊富です。また、中部地方はかつての王朝の影響を受け、華やかな料理が多いのが特徴です。気候は比較的温暖ですが、台風の影響を受けることがあります。代表的な料理は以下の通りです。

  1. ミー・クアン(Mì Quảng): 特製のタレで味付けされた米麺で、エビや豚肉、卵がトッピングされています。
  2. バイン・ベオ(Bánh Bèo): 小さな蒸し餅で、海老のすり身や揚げ玉をトッピングして食べます。
  3. カオ・ラウ(Cao Lầu): 特殊な水で作られた米麺料理で、チャーシューや揚げ麺が乗っています。

中部の料理は、甘辛いソースや香辛料を使い、風味豊かな味付けが特徴です。

 

  • 南部の食文化

南部ベトナムはホーチミン市を中心に、熱帯の気候で一年中温暖です。豊富な農産物と果物、川魚などが食材として使われ、料理は甘めで香り豊かなものが多いです。代表的な料理は以下の通りです。

  1. ブン・ボー・フエ(Bún Bò Huế): スパイシーな牛肉麺で、レモングラスやチリを効かせた濃厚なスープが特徴です。
  2. ゴイ・クオン(Gỏi Cuốn): 生春巻きで、エビや豚肉、ハーブをライスペーパーで包んでいます。
  3. カム・タン(Cơm Tấm): 砕いた米に焼き豚や卵、漬物を添えた料理です。

南部の料理は、甘辛いタレやココナッツミルクを使うことが多く、濃厚な味わいが楽しめます。

 

地域別の代表的麺料理

地域

文化の影響

味の特徴

代表的麺料理

北部

中国文化の影響

あっさり薄味、甘さ控えめ

フォー (Phở)

中部

辛い、比較的塩味が強い

ブンボー・フェ (Bún Bò Huế)

南部

クメール文化の影響

甘酸っぱい、濃い味

フーティウ (Hủ Tiếu)

食嗜好性と天候の影響

ベトナム人は地域ごとに異なる食嗜好性を持っていますが、全体として新鮮な食材を使い、健康的でバランスの取れた食事を好む傾向があります。また、天候も食文化に大きな影響を与えており、暑い南部では冷たい料理や軽い食事が好まれ、寒い北部では温かいスープ料理が人気です。

ベトナムの食文化は多様であり、地域ごとの特性を理解することで、より深く楽しむことができます。ぜひ、現地を訪れた際には各地域の代表的な料理を味わってみてくださいね!


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